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2005 01 02 03 04


一言:

会社名などは敬称略で。
1日1フォームが元気の元。スヌーカーのフォームは腰痛の元。

 五月三十一日(火)
 久々に、丸一日を自宅にて過ごす。全日本というか、全日本予選が終わってからここ一ヶ月の疲れがドバッと出たのか、どうも集中力に欠けるため、二、三日はスヌーカーをお休みする。たまにはいいだろう。ちょうど、次のリーディングの仕事(本を読んでレポートを書く仕事ね)が入ってきているところだし。詳細はもうちょっと経ってからお知らせするけれど、雑誌の連載が一本決まりました。お楽しみに。とりあえず、JSPCのマンスリーはあるものの、一区切りとなる全日本選手権が終わったので、また気合い入れ直して物書き業に精を出しますぜ。

『Letters to Me』、あちこちでハデにディスプレイして頂いている様子。明日はちょっと新宿あたりに出かけてみようかな。


 五月二十九日(日)
 行ってきました、スヌーカー全日本選手権。ドキドキしながらトーナメントの抽選をしたら、ハートのAを引いた。「こりゃあ縁起がいいわい」などと思っていたら、対戦相手は去年の全日本覇者であり、HB98の公式戦日本記録を持つ栗本選手。「あーあ、やっちゃったよ」などと思いつつ、かなり楽しみ。
 ファーストフレームは栗本選手の調子が上がらず、チョコチョコと点数を刻むスヌーカー。一時は二十点以上リードを広げることができたのだけど、まあそこまで。取るチャンスはあったものの、取る実力は無し。66-75で落とす。
 セカンドフレームは、もうほとんど出番無し。セフティをミスして手球をポケットにインオフしたところからロングポットを決められて、一気にハーフセンチュリーを出される(これが、今大会のハイエスト・ブレイク)。この時点でほぼ勝負あり。次に回ってきたのは、もうテーブル上の点数が足りなくなってから。結局、このフレームは3球くらい撞いただけでコンシード。つまり参ったして、僕の負け。69-9。このくらい負けきると、快感ともいえる。でもまあ、それほどのプレッシャーも感じずに自分の球が撞けたのは収穫。次回につながる敗退だろう。そもそも、ベスト16自体が行きすぎだ。

 大会は、元オーストラリアでプロ選手だったトニー・リー選手と、福田豊選手の決勝となった。準決勝の栗本戦でなんか調子のおかしくなったトニー・リー選手をほとんど寄せ付けず、福田選手が圧勝。トニー選手はときどき僕のところにやってきては「集中力が切れちゃったよ。もうダメだなあ」などとこぼしながらのプレイだった。あれじゃ勝てないよな。

 それにしても、ものすごくレベルの高い素晴らしい大会だったと思う。特に目を引いたのは、関西からやってきた池田選手。この選手、素晴らしい。またプレイを拝見したいリストに加えておきます。桑田君が出場できなかったのが、返す返すも残念。彼が出場できていたら、またひと味ちがった大会になっていたはず。


 五月二十九日(日)
 いやー。朝七時に目覚ましセットしてたのに、普通に朝五時半に目が覚めて眠れなくなってしまった。いやはや。いよいよ全日本だ。っと、おい。新宿でニワトリ飼ってるのは誰だ! どっか近くから、ニワトリの朝鳴きが聞こえている。放送だったら笑うな。

 それにしても、スヌーカーではほんと貴重な体験をしている。人との出会いやゲームの楽しさを得たことはもとより、こうして公式戦に選手として出られるなど、他の競技ではあり得ない。
 昨夜、近所のバーで飲んでたら桑田君から電話。「今帰って来たんスけど、気付いたら俺、ベスト着てました」だそうで、今日は自分のベストで試合に臨むことに決定。まあ、予選に通った縁起のいいベストで出場するのが、やはりベストだろう(うまい ←パクった)。


 五月二十八日(土)
 スヌーカー全日本選手権、二度目の予選で大波乱。もしかしたら今回は彼のための大会になるのではとさえ思われがちだった桑田選手、通過ならず。東海からの刺客、都築選手、鷲見選手に破れ、無念の予選落ちとなってしまった。僕が行ったときにはもう予選落ちが確定しており、放心状態の様相でポケットを撞いているところだった。苦しくも今日は彼の誕生日。いやはや……。

 僕のほうは、今日は練習を早めに切り上げて帰宅。今さらドタバタ練習しても始まらないので、今日はリラックスしてのんびり過ごし、ゆっくり休む。明日、僕には格下がいない。その分気楽といえば気楽だ。桑田君のベストを借りて、トーナメントに臨むつもり。ここ2ヶ月、ふたりでみっちり練習を積んできた。こんな形になってしまったが、ひとりで行くわけには行かないのだ。がんばろう。
 そんな中、めでたいニュースも。先週の予選で僕に負けて敗退した松嵜選手、今日の予選では格の違いを見せて無事通過。やはり強い(僕は勝った)。明日も、お互いに健闘したいところ。

 さすが全日本というか、今日は店に来ているメンツがいつもと違う。東海、関西、九州などのプレイヤーがカウンターに座りながら、他の選手たちのプレイを見物していた。いやおうなしに緊張感は高まる。明日は本当に貴重な体験ができそうだ。


 五月二十七日(金)
 今日は、全日本選手権前、最後の練習日。明日もまあ練習しようと思えばできるんだけど、早めに寝ないとだし、夕方までクロスでは予選やってるしで、そんな本格的にやる気もない。もう、できることはほとんどやった。あとは本番でがんばるだけだ。うし。ちなみに、クロスタイトリー入谷店にて、明後日の午前十時より試合開始。かなり面白い大会になりそうなので、ご興味あるかたはぜひとも観戦にいらしてくださいませ。

 ここ数日、練習練習ですっかり日記が手抜きですが、悪気はありませんので、あしからず。

☆今日のジャパドラ
「ジャイアンがよくない」


 五月二十七日(木)
 クロスに練習に出かけたら、朝倉さんに遭遇。彼の仕事が終わるのを待ってから、一緒にメシ。久々にゆっくり話した。やはり愉快な人だ。

 メシを終えて店に戻ったら福田さんが来ていたので、数フレーム撞く。相変わらず僕は、ショットはよくなってきているものの、それがブレイクに繋がらない。それでも最後の1フレームはなんとか取る。が、まあ、取ったうちには入らない。内容がなんとも。
 あとはもう、夜中の三時過ぎまであれこれとメモを取りながら苦手ショットを撞きまくる。厚みで合わせるのか、それともひねりで合わせるのか。どういう入れ方をすれば、カラーに繋がるのか。正直、あと二日で克服するのはしんどいけれど、ヒントだけでも得ておけば、いざというときに役立つだろうし、来月以降につながるはず。それに疲れてからは、ピンクスポットのボールを取り続ける基礎練習。最近、前に比べてかなり続くようになってきた。

 朝、起きるのがつらいくらいに体のあちこちが痛い。寝返りも打てない。


 五月二十六日(木)


 本日、『Letters To Me』(アレックス・ロビラ著:ポプラ社)発売です! ご近所の本屋さんでお探し下さい。内容は、「なぜ人は仕事をするのか」という、現代人なら誰でも突き当たりがちな疑問について。『Good Luck』の著者であるアレックス・ロビラ氏が、自己の経験を元に書き上げた一冊だということです。とてもいい本になっていますので、ぜひどうぞ。

 全日本予選が終わって、一皮剥けかけ。そういうときは、たいてい調子が悪い。今週残りを使って、きっちり仕上げていかなくては。がんばるぞ。


 五月二十三日(月)
 今日は一日休みにしようと思っていたのだけど、試合のことを考えるといてもたってもいられず、桑田君を誘って夕方からクロスタイトリーへゆく。しかし、昨日の松嵜戦の疲れがかなり残っていたのか、ほんの2時間くらいでヘロヘロになり、四時間が過ぎるころには、もう帰りたくなってしまった。やはり、全休を取って英気を養わなくちゃ。日曜の本戦までは、一日三、四時間程度の軽い練習に抑えて、休むことのほうに重点を置いたほうがいいかもしれない。

 知っている方も、知らない方も、いろんな方からお祝いのメッセージをいただく。ありがとうございます! 日曜の本戦もがんばります。


 五月二十三日(月)
 松嵜直己選手より、日記に掲載してほしいとのご要望とともに、コメントがとどきました。「参りました。でも必ず予選通過しますので待っててください」とのこと。こちらこそ待っておりますので、ぜったいに通過してください。また当たりましょう。ちなみに松嵜選手から「私ごときに勝って泣いちゃだめですよ(笑)」とのお言葉も頂いておりますが、それは勝ったからではなく、そんだけ練習がキツかったから。毎朝、しばらくは体が自由に動かないほど痛い。特に右膝裏と左肩は、ちょっとでも力を入れると激痛が走る。朝起きて最初にやるのは、バンテリンを塗りたくること。しばらく経つと、まあ大丈夫になるので、それから練習に出かけて体をいじめる。この繰り返しだった。
 昨日のゲーム、どっちが勝ってもおかしくなかった。球があと6つになるまでは一点二点リードされてから一点二点リードするような展開で、ほんとストレスが溜まる内容だった。ただ、僕は「チャンスが来たら一気に離せるはず」と信じていたから、ちょっと余裕があったかも。それが大きい。
 非常にポケットが狭いことで知られるスヌーカークラブの1番テーブルだけど、勝負を決めたピンクを入れたときは、「あ、これは外れないから、思い切ってできるだけ下を撞こう」となぜか思えた。今までで、あのテーブルのポケットが広く感じられた唯一の瞬間。あれは、不思議な精神状態だった。「やってきたことぜんぶ出せたら負けるわけない」と思ってたけど、あの瞬間にぜんぶ出たんだろう。あとで同じ場所にピンクとキューボールを置いて何度か撞いてみたけど、リラックスした状態では一回も入らなかった。そもそも「この距離のまっすぐは苦手だから、試合で回ってきたら狙わないで逃げるようにしよう」と、前日の夜に心に決めた配置だったのだ。冷静に考えたら「これ外したら九分九厘負ける」という状態で、よくあのショットに行けたものだと思う。
 ちなみに、悔しがる松嵜選手による痛恨のメッセージが、こちらの『スヌーカー大好き』にて読めます。


 五月二十二日(日)
 やべえ。今日眠れねぇよ。


 五月二十二日(日)
 勝ちきるべき相手にはしっかり勝ちきり、接戦になるべき相手には接戦にて勝利し、全日本ベスト16を確定してきました。やった! 完璧! 超気持ちいい! 今は言葉が出ません。26人中5人通過という厳しい予選を、無事通過しました。来週日曜、本選もがんばります。
 スヌーカークラブにて予選終了後、相棒の桑田君がクロスタイトリーにて待ってくれているというので、一路クロスへ。ハイタッチを交わし、今日の歓びを分かち合い、ひとしきり撞いたあとで馬場にて祝杯。ばっちり。クロスから馬場への車の中、泣けてしまってどうしようもなかった。ほんと、久々の号泣。それくらい嬉しかった。 全日本ランキング4位の松嵜さんを破っての通過は、ほんとにでかい。ほんと最高!!!!

 ここからは、桑田君が書きます。

 運転中、この朗報が届いた瞬間、右足がアクセルをべた踏みし、右手はガッツポーズ! 喜びで頭が一杯になり、暫く直進しかできず、気付けば遙か彼方。 マジ×147おめでとうございます!


 五月二十二日(日)


 目覚ましより早く目覚めてしまい、つい正装したまま出発時間になるのをじりじり待ってます。まるでガマの油だな、これは。
 この一ヶ月やってきたことが全部ちゃんと出せれば、予選通過はできるはず。またどうせメンタル的に崩れることもあるだろうけど、やるだけだ。がんばるぞ。
 今日はたぶん夜まで予選やってるので、「ああ、シモンは今頃試合かなあ」などと思いながら、今日一日をお過ごしください。


 五月二十一日(土)
 クロスタイトリーにて、福田さん、栗本さん、桑田君と、全日本に向けて最終調整。明日の予選に出場するのは僕だけ。福田さんと栗本さんはシードだし、桑田君は来週土曜の予選に出るからだ。僕はとりあえず「これで通らなかったら本当に今回はしょうがない」というくらいには仕上がった。あとは、本番でメンタルがどうなるかだけだ。しかし、国内ランキング上位三名と練習できるのだから、なんとも恵まれたことだ。

 さてさて、今日は早めに寝て明日に備えるとします。

 もうちょっとで、目の錯覚の謎が感覚的に乗り越えられそう。最近、たまにはっきりと見える。とにもかくにも練習あるのみだ。


 五月二十日(金)
 生まれてきたことは
 取り消せないのだから、
 やるしかないだろう。

 それが
 若気の至りか
 どうかは、
 これから確かめるしか
 ない。


 五月十九日(木)
 ELTの持田香織さんが、スピッツの草野正宗さんの顔真似をしながら『正夢』を熱 唱してくれる夢を見た。激似だったけど、みんな『正夢』だと思っていた曲が、サビ に入ってみると実は『チェ! チェ! チェ!?タッチの主題歌)だったことが分 かり、その場にいた一同、間違って曲を入れたのが誰なのかで大論争になった。

 予選まであと三日。


 五月十八日(水)
 新刊『Letters to ME』、27日にいよいよ発売になります。amazon.co.jpでは、もう先行予約が始まっている様子。今度もまた、たくさんの人が読んでくれますように。
 同書の作業がすっかり終わったので、今は一足遅いGWを満喫中。とはいえ、今度の日曜には予選が控えているので、練習練習の毎日。ラインナップでは、一日4〜5回はハーフを越えるようになり、HBも74に更新。そろそろ、ゲームで40台後半を撞いてもおかしくはないはず。


 五月十五日(日)
 今日から二、三日ほど帰省してきます。帰ってきて、金曜日土曜日はまた練習しなくちゃ。あんまり練習時間取れないなあ……。予定では、水曜日に実家から戻ってくる途中にクロスタイトリーに寄り、木、金、と最終調整の予定。できれば土曜日にもちょっと撞いておきたいところだが、どうだろう。なんか、最近ますますスヌーカーの話題ばかりになっちゃって、申し訳ありません。全日本が終わったら、ちょっと他のことも書きたいと思いますむにゃむにゃ。


 五月十四日(土)
 夢の中で、なぜかずっと矢口真理とデートしてました。


 五月十三日(金)
 さすがに疲れたので、今日は練習お休み。高田馬場にて、ちょっと用事などこなす。明日からまた練習。週明けには帰省。水曜日に戻ってきて、また練習。で、日曜に予選、と。完璧なスケズールである。

 先週くらいに経験した非常に頭にくる出来事を、一発短編にしてやろうと一念発起。今月はこの一本を書くぞ。


 五月十一日(水)
 帰省しようかと思ったが、明日の夜まではちょっと念のための連絡待ちで身動きが取れないので断念。夜九時になり「今日はまあ、もうなにごともないかな」というくらいになってから、またクロスタイトリーに個人練習に行く。今日は、ラインナップ特打。ラインナップとは、スヌーカーの基礎練習のひとつのこと。今日のHBは66。他にもハーフ越えが三回くらい出た。けっこうよくなってきている。福田さんが来ていたので、何フレームか一緒に撞く。生まれて初めて福田さんからフレーム取った。記念日だ。その後、点数を記録しながらラインナップ10セット。平均は27。まあまあかな。泣いても笑っても、全日本予選まであと一週間とすこし。がんばらなくっちゃ。

 子どもたちの学力低下が問題になっている。ゆとり教育云々でああでもないこうでもないと議論が続けられ、今度は、一学級三十人とか、そんな案が出ているらしい。この話題が出るたびに思うのだけど、学力が下がり始める前と同じシステムにすりゃあいいのではないの? そんな簡単なもんでもないんだろうな。教育って難しい。ちなみに僕は、偏差値バリ低く、成績もめちゃくちゃ悪かったです。中学では偏差値40台、高校では30台が僕のアベレージ。親は、高校の途中まで通知票が10段階であることにすら気づきませんでした。ひょんなことで6をひとつ取ったもんだからバレてしまい、えらい怒られた記憶。


 五月十日(火)
 思いがけず丸一日休日になったので、朝から高田馬場を散歩。BIG BOXの前で古本市が開かれており、グレアム・グリーンの全集(の一部)が安く出ていたのでまとめ買いした。すこし読み始めてみたけど、面白い! 今は『拳銃売ります』を読んでいるところ。着実に読み進めていきたい。なんだか「本が読みたい」という気持ちになるのも久しぶり。リラックスしているのだろう。
 午後から桑田君とクロスタイトリーで待ち合わせ。今日からふたりとも正装して練習。「MUSASHIを使っているなら、福田さんのいるところのほうがよかろう」とホームをスヌーカークラブからこちらに移してから一週間が過ぎたが、いい感じだ。テーブルにもずいぶん慣れてきた。
 今日は、夜から大相撲の朝赤龍関がスヌーカーを撞きに来ていた。めちゃくちゃフレンドリーな人で、会えてよかった。桑田君の点数を「ワン……エイト……ナイン……シックスティーン」とカウントしていたら「なんで英語でやってんの? 日本語でもいいんだよね?」とにこやかに訊ねられた。今度、マイキュー購入を考えてらっしゃるのだとか。あと「モンゴルでは流行ってるんだけど、日本ではぜんぜんだね」だそう。
 今日は桑田君が、91点のブレイクを出した。すげえ。僕は、どうもここのところ調子が上がらず苦戦。それでも、ポンとブレイクが出たりするから不思議。腕が上がったということだろう。


 五月九日(月)
 先日、中古でふとん乾燥機を買った。ウチは日当たりがまったくないので、その手のものがないとやっていられないのだ。普段、布団などまったく干さない僕でも、干さないのと干せないのとでは大きく違う。干せないとなると、干したくて干したくてたまらなくなってくるのだ。そんなわけで、ヤフー・オークションでふとん乾燥機を買ったのであった。で、やってきたのが「FK-710」というふとん乾燥機。この名前、カッコよすぎ! 「Futon Kansouki」の頭文字だろう。いかしている。いかしすぎだ。

 で、ふとん乾燥機が自宅にあるという安堵感を得て「これからは盤石だ」となった結果、結局まだ一回も使っておりません。


 五月八日(日)
 今日はクロスタイトリーのスヌーカー・ハンディキャップ・トーナメントで朝から足立区入谷へゴー。もうなんだか、すっかり通い慣れた。
 で、結果は優勝。福田さん、いとっちサン、ヤマモトさんを下して二度目のV。その後、福田さん、桑田君、ヒデリバンと焼き肉で祝杯。やっほう! 調子はひどかったのだけど、それでも形に入ってしまえば30点代のブレイクが出るようになってきている。いい兆候。大きなブレイクがポンと出る予感だけが、しばらく続いている。いつになることやら。ただの予感で終わらなければいいけど。

 食事を終えてから帰宅し、今夜はゲラチェック。改稿を何度か重ねただけあって、いい感じになっている。近々発売になるはずなので、お楽しみに。


 五月七日(土)
 朝六時くらいまでかかって今日の分の仕事を終わらせて仮眠。正午にクロスタイトリーにて福田豊さん、朝倉さんと待ち合わせし、入間市駅にて桑田哲也君を拾ってから、狭山にあるアダム・ジャパンへ。アダムといえば、中学生のころから憧れていたキュー・メーカーである。そこに、スヌーカーチームで行けるのだから、感慨もひとしお。今日の僕の用事は、MUSASHIをもっとスベスベにしてもらうこと。スヌーカーではキューをアゴで支えるのだけど、イマイチ僕のMUSASHIはすべりが悪いため、ショットに影響が出てしまっていたのだ。キューの改造をしてもらっている間、二階にあるショー・ルームにてビリヤード。福田さんと五セット先取りで9ボール勝負。あと半転がりで勝てたのだが、惜しくも5−4で敗北。次回は、きっちり上下関係をはっきりさせようと思う。

 ひととおり用事が終わってから、今度ポプラ社から発売になる『Letters To Me』のゲラをチェック。ゲラとは、入稿前にある程度本のページの体裁をなしておくられてくる原稿のようなもの。それをチクチク読みながら、修正すべき箇所を見つけていく。つまりは大詰めの作業。ここで最終的なクオリティが決まるといっても過言ではない部分もあるので、気合いを入れる。明日も夕方までは試合があるが、夜はゲラチェックに費やす予定。まあ、これまでも何回か手を入れてきているので、あらかた終わっているといえば終わっているにせよ、最後の最後まで気が抜けない。気合い入れて行こう。

 人の言葉を聞くときは、彼、もしくは彼女が使った言葉を字義通りに解釈するのではなく、その言葉やセンテンスに表れている温度を聞くべきだ。昨日の日記に掲載した詩の「あなたには何をされても文句は言えない」という言葉、字義的には「文句言わないって言ったじゃん」と揚げ足を取ることはできるのだけど、実は、「そのときはそのくらい悪いと思ってました」という意味でしかないのは重々承知。でも、発言する側は、自分の使う言葉の字義的な意味にもそれなりの責任を持っていなければいけないのではないかな、と思うところもあり、敢えて書いてみた。これはもう、温度と字義というふたつの解釈が混在する時点でゴタゴタである。だから普段から、そういうゴタゴタを避けるために、気持ちや感情だけでなにかを言ったりするのは避けるべきだと思う。なにかを言いたいときというのは往々にして、なにかを言わずにおくべきとき。もしくは、なにかを言う前に「ちょっと待て」と考えるべきときだ。まあ、分かっていてもなかなかできないことだし、難しい。しかし、人の言葉を字義的な視点から眺めてみると、矛盾のない人はいないことになり、大変。

 先日発売になった、坂本和子さんの朗読のCDを、最近よく聞いている。坂口安吾、樋口一葉、宮沢賢治、平家物語、中島敦などの作品の朗読なのだが、この人の朗読は本当にいい。後日、ちゃんとCDを写真つきで紹介いたします。このCDは、本当に一聴の価値あり。販売は、僕を通しても買えるので、ご興味ある方はぜひどうぞ。


 五月六日(金)
 深夜、小雨の降る早稲田通りを歩く。傘をどこに忘れてきてしまったのか、それすらも忘れている。気づいたときには、もう手元にはなかった。なんだかえらく空虚な夜で、飲まずにはいられなかった。恐ろしいほどの非現実感に、地面は黒く塗りたくられ、ところどころひび割れたところから、鮮やかな赤をしたマグマのようなものが顔を覗かせている。僕は首を二、三度ぶるぶると横に振ると、雨の冷たさにすがる。なにがどう見えていたって、見えている通りのものが現実であることに変わりはない。対峙しなければ。


 かつて
「あなたには
 なにをされても
 文句を言えない」
 と言い残して
 他の男の元へ消えた女から
 返信先のないメールが届いた。

 なにが書かれているのかと
 思ったら
 文句だった。

 たかだか数年という
 短いような歳月でも、
 ふたりの人間を
 まったく
 赤の他人同士にしてしまうのには
 じゅうぶんだ。


 五月五日(木)
 夕方まで、成増にて全日本スリークッションを観戦。普段自分ではやらないビリヤードの大会を観るのも、なかなか面白かった。でも、いかんせん自分でまったくやらないので、分からない。結局、一試合だけ観て会場を後にする。中学生の頃に行っていたお店の常連さんや、こないだまで行っていた烏山のお店の常連さんを何人か見かけた。なつかしい。それにしても、長らく東武東上線沿線に住んでいたのに、成増で降りたのは初めてだった。とはいえ、駅前からせいぜい100メートルほどしか移動してないけれど。

 そういえばこないだ右手に妙な感触を覚えて夜中に目を覚ましたら、眠りながらスイングの確認をしていた。グッとキューを振って、フィニッシュをしっかり作った感触で目が覚めたのだ。あれはウケた。

 僕の周囲の人は僕の言い分から判断するし、相手の周囲の人は相手の言い分から判断する。だからまあつまり、いろんなことは自分の周囲で議論しても無駄ということ。事実はただ事実と受け入れるしかなく、相手と同じくらい、自分のこともまた疑うべきだろう。


 五月四日(水)
   六月末からフェロー・アカデミーにて始まる講座の受付が開始されたようです。翻訳関係のものですが、もし受講されてみたいという方がいらっしゃいましたらこちらからどうぞ。


 五月三日(火)
 昨日の夜から実家に帰り、夜中から近所のビリヤード場に。いつも行く店が閉まっていたので、ちがう店に行った。ちょっとひとりで撞いてから、店員さんと相撞き。やる気を無くさせるほど勝ちまくって、すっかりいい気分になった。酒飲まないで人とプール撞いたのは久々だけど、なんだかえらく上手くなっていて自分でもびびった。

 今日は家族でゲストを迎えてイタリアン・レストランでランチを食べてから、今度は東京に戻ってきて友人二人と夕食。「ああ、温かい気持ちの前ではネガティブなことなどまったく無力だなあ」と感じながら、すっかり励まされた。人は完璧ではないのだから、人に完璧を求めるべきではない。
 仕事も趣味も義務も責任も、意地も見栄もコンプレックスもなにもかも忘れたとして、そのとき自分はどうしたいだろう。その願望だけが完璧なものであるように、僕には思える。人の姿や形而下の具象や現象など、しょせんは幻に過ぎない。人の本体とは、目に見えるものをすべてひっぺがしたところに現れる、ほとんど透明ななにかのはずだ。その実体に手が届かないからこそ楽しくもあり、また苦しくもある。そして、幻であるはずのものが妙に現実的であり、あれこれで感じる胸の痛みは本物であるからこそ。まあ、一方では、人を大事に思う気持ちだって本物なんだからチャラだ。むしろプラスだ。人を大切に思えるということは、なによりも素晴らしい幸運なのだ。

 あー。もっと遠くに行きたい。おっかないけどね。

 フォームで、以前掲載していた詩をまた読みたいと言ってくださった方、すいません。あれ、なくしちゃいました。

 スヌーカーショップ『Broadway Court』のメールマガジンにて、コラムを連載させてもらうことになりました。こちらからどうぞ。ちなみに相棒の桑田哲也君も、見た目とのギャップが相当激しいコラムを連載してます。


 五月二日(月)
 今夜から一泊二日の予定で東松山の実家に帰省予定。明日の午後には東京に戻ってきて他の用事に参加しなくちゃだから、ちょっとドタバタ。でもまあ、そんな遠くないから大丈夫。パソコン持って帰らないので、今夜から明日いっぱいにかけて、連絡つかなくなります。よろしく。


 五月一日(日)
 ちょっと面白そうだったので、Now Playingというソフトをダウンロード。この日記の上のほうに貼り付いているのがそうです。今僕のiPodでかかっている曲が、随時分かってしまうという面白ソフト。たまに恥ずかしいの聴いてるので、そういうときは笑ってください。

 すっかり寝過ごしてハンデ戦の出場を逃し、朝の十時半、福田さんのドラゴン・モーニングコールに起こされる。「今から来なさい」とのことだが、行ってももう間に合わないじゃん。というわけで、自習、小説、筋トレに夕方くらいまで費やしてから、迎えにきてくれた桑田君とクロスタイトリーへ。福田さんも途中から合流して恒例の練習会に突入。三人ともMUSASHIを使っているので、いろいろと分かりやすくていい。今日は新発見というよりも、今できることの確認を丁寧にしてみた。

 こないだまでなんか本当に気持ちがぐったりとしてくたびれ果てていたのだけど、翻訳がひととおり終わってからわがままに過ごさせてもらえたおかげで、ここ二、三日、気持ちがしゃきっとしてきた。仕事に関する新しい展開のことや、次のステップのことなどをちゃんと考えて、取り組んでいくべきタイミングだろう。結局は僕の気持ちの弱さが原因なのだろうけど、ようやく背筋が伸びるまでずいぶんかかってしまった。情けない。いつも誰かの喝がきっかけになる。ありがたいことだ。そろそろ、自分ひとりの力でなにかしらできるようにならなくては。まずは、ちゃんとストーリーを作ろうなどとおこがましいことは考えず、自分についてありのままのことを書いてみようと考えて原稿に向かう。文章くらいしか取り柄がない僕だけど、その文章にしてもまだまだだ。努力あるのみ。とりあえず、一ヶ月に一本のペースで短編か中編を書いて行きたい。