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 五月三十日(火)
 全日本での敗戦ショックが思いのほか大きく、いまだ立ち直れず。三日に日本代表を決める選考会があるので、会場になるお店に球を撞きに行ってきたはいいが、メンタルくずれっぱなしでは入るはずもなく、ボロボロ。敗戦をここまで引きずるのは初めてだ……。しばらく寝込んでしまいたい気分。


 五月二十九日(月)
 疲れてたんだろう。二日連続で朝から公式戦やってたわけだし。昨日は零時を回ったころにコタツで気を失うように眠ってしまった。

 それにしても、昨日の敗戦はいい反省材料になった。今までは、楽しみながら練習しすぎた。これからしばらくは、つまらない練習に精を出そう。がんばるぞ。

 昨日の決勝戦のゲーム・ボールになったミドル・レンジのいやらしいブルー。マック栗本選手がショットのあと、微動だにせずフィニッシュを取ったまま、ボールだけを目で追いながらポケットに向かってゆくブルーに向かって「Get in! (入れ!)」と喝を入れていたのがクールだった。試合後「あのひとことはよかったね」と言ったら「だって、ああ言わないとあのブルーは入らないよ」と言われた(いい声で)。確かにそういうものかもしれない。


 五月二十八日(日)
 全日本選手権、終了。去年と同じく、ベスト16止まり。一緒にオープン予選を抜けた友人、遠藤さん、野口君。遠藤さんは、俺よりも遙かにいい球を撞く。野口君は、経験がまだ浅いからしょうがないけど、試合で当たっても五分五分でできるかな。俺はなんつーか、一年以上試合出てるクセに、ほんとウンコだ。ダメすぎ。みっともない。多分、球のセンスはそれなりにある。でも、いかんせんメンタルがダメだ。今日は、涼しい顔で素振りみたいにしてたけど、撞こうと思ってどうしても撞けない、キューがそれ以上先に出ないことが何度もあった。そんなんで勝てるワケないじゃんな。アホか。ホントに、情けなくてたまらん。ダサい。キモい。みっともない。

 ただ「やったぜベスト16!」だった去年よりは、ベスト16でこんだけ凹んでる今年のほうが進歩しているということ。

 そういうことにでもしないとやってられん。

 素晴らしい全日本選手権を運営してくださった、JSAの前田さん、朝倉さん。そして、手伝いをしてくれたエリック、坂田さん。迫力のある映像を撮ってくれたみねっぴ。本当にありがとう。あと野口君、「のぐそ君」って読んでいてごめん。これからもことあるたびにそう呼ぶと思います。

 俺だけが、本当にダメダメでした。


 五月二十七日(土)
 全日本選手権予選、全勝通過! 正直、誰が勝ってもおかしくないほどの泥仕合ばかりだったけど、それでも全勝できたのはよかった。気分も大きくちがう。明日はこの勢いで、ベスト4をノルマに設定してがんばりたい。
 やればやるほど、どうやってキューを振ればいいのか分からなくなる。きっと難しく考えすぎなんだな。


 五月二十三日(火)
「自分の自信を持つ」という言い回しを聞くたびに、なんだかイラっとする。この言い方って、やっぱ意味の重複だよな。


 五月二十一日(日)
 残念ながら、全日本、予選落ち。18人参加の4人抜けと厳しい予選ではあったものの、今日の内容じゃ、何人抜けでも通らないな。今週土曜日にもう一回オープン予選があるので、そっちに賭ける。スヌーカーは本当に難しい。


 五月十九日(金)


 昨年の十一月から作業をやっていた本『THE GAME』が発売になりました! 装丁がめちゃくちゃカッコいい! 帯のコピーだけ読むと、まるでナンパの手引きみたいな実用書だと思われがちかもしれないけど、実はこの本、すごくまともな文学作品(ついこないだも同じこと書いたな)。主人公のニールが女性に対するコンプレックスを克服するためにネット上のナンパ・コミュニティに入り、そこでコンプレックスを克服してゆくストーリー。克服し、女たちを征服し、その先で彼を待っていたものはいったいなにか……!? みたいな。彼らが使っていた実際のナンパ・テクニックも数々出て来て、そういう意味では、実用書としても書かれているけど。とにかく面白いのでぜひご一読を!

 全日本選手権の予選が、五月二十一日に行われる。五月二十八日には全日本選手権の決勝トーナメント。そして六月三日には、日本代表選考会(読んでもらえるかどうか微妙)。向こう二週間は、大きなスヌーカー・イベントが目白押しだ。手首はやはり、腱鞘炎だそう。薬を飲んで、湿布をして、がんばってます。でも、やっぱり加減がおかしくて、どうも不便。普段球を撞いているとき、自分がいかに細かい感覚に頼って撞いているのかが分かる。
 どうでもいいが、ここしばらくの雨で湿気がすごい。おかげで、スヌーカーもまったく球が入らない(湿気が強いと、いろいろあってポケットが狭くなる。これホント)。まん中からポケットに向かっていたはずの球が、なぜか穴前に残っていたりする。恐ろしい……。全日本選手権、いったいどうなってしまうことやら。それまでには、からっと晴れてくれることを祈る。


 五月十六日(火)
 朝方までに原稿を二本終わらせてから就寝。そして午後に目を覚ましてみたら、なんとなく右手首に違和感。最近、ようやくまたしっかりとスヌーカーの練習を再開したのだけど、長らくブランクを空けてから急に撞きだしたせいで、手首がびっくりしたのだろうか。なんてのんきに考えていたら、時間が経つにつれて激痛に。夕方から新宿で人と会い、夜十時過ぎに自宅に戻ってきてからしばらくすると、物が握れないほど痛くなっていた。慌てて湿布を貼って、消炎剤を飲む。予選まで日がないのに、これはやばい。
 試しにキューを握って素振りをしてみると、一応握れはするものの、いつもの握力が出ない。そして、手首を使うショットをすると、とにかく痛い。大きいショットでしっかりフィニッシュを取りたいときなど、絶対に無理。明日にでも病院に行ってこなければ、これは本当にやばそうだ。なんというか、小指の腹をまっすぐ下に降りて、ちょうど手首とぶつかる辺り。なんだろ、いきなり。ときどき、長い原稿を書いた後とかには違和感があったけど、それの集大成なのだろうか。

 とりあえず、タイプもキツいので、今日はこの辺で……。


 五月十二日(土)
 本日は、久々にゆっくりクロスで練習。途中からやってきた有賀選手と9フレーム。7−2でやられる。久々にフレームを撞くと、1ショット1ショットは入るんだけど「続けて入れる」ということができなくなる。感覚が体を離れ、力加減がおかしくなってしまうため、連続してポジションしていくのが困難になってしまうのだ。それでもなんとか、一発だけ30点が出た。
 問題は「球を撞く時間」だけだと思うし、全日本予選までに修正するのは、正直ちょっときついかな……。まあ、がんばるしかない。ブレイクは伸びていないけど、内容がそれほど悪いわけでもないのが救い。


 五月七日(日)
 休みを取り、英気を養うために『ウルトラマンティガ』の残りをぜんぶ観た。このウルトラマンはやばい! 熱い! 間違いない! これは、観たことないなら観ておいたほうがいいぞ。

 ウルトラマンティガとの出会いは、1997年のこと。当時僕はフリーライターで、ゲームの攻略本を書いていた。自宅で仕事をしながらたまに観たことはあったのだけど、そんな真剣に観てはいなかった。その後、98年に『ウルトラマン Fighting Evolution』というPlay Stationのゲーム攻略本を作ったときのこと、知り合いの特撮ファン編集者K氏にそのことを話したら「田内さん、ティガは観たほうがいいですよ」と言われた。「僕は長いことセブンが最高だと思っていたのだけど、ティガはセブンを超えています」
 それ以来、そのひとことが心に残っておりずっと気になっていたのだけど、レンタルビデオを借りるほど金もなかった僕は、結局ティガを観ないまま渡英してしまったのだった。帰国して五年、これまでもちょくちょく気になっていたのだがなんとなく観るきっかけがないままこの春を迎えたわけだが、ここ最近仕事で自宅にカンヅメになることが多く、その息抜きにと、ようやく見始めたのだった。あのとき、心に残るひとことを言ってくれたK氏に感謝。


 五月三日(水)
 昨年の十一月から四月半ばまで関わっていた本『THE GAME』が、今月半ばに発売になります。タイトルだけ見ると、なんかナンパのマニュアル本みたいな感じだけど、非常に面白い文学作品だと思います。ぜひぜひどうぞ。

 なんか今日は一日じゅう目の焦点が合わない。テレビを観るのも一苦労だ。


 五月一日(月)
「平和になってから考えればいい? じゃあ武器を捨ててみるといいわ。そうしたら怪獣なんて出なくなるから」という言葉が、朝方、寝ぼけた頭にとても沁みた。


 五月一日(月)
 今抱えている仕事が、前半の大詰めを迎える。朝十時に起きて、夜三時までぶっ通しで仕事。翻訳したり直したりで、食事することも忘れていた。今からちょっとガルーダに行って、ひとり静かに祝杯をあげてきます。一日休んで、明後日からまた仕事にかかろう。半年間の仕事地獄が、ようやく終わりを迎えようとしている。感慨深い。あと十日だ。