2010 01 02 03



 4月29日(金)
 5月5日、南青山のアートスペース「void+」にて、ベルギー、ブリュッセルからやって来たものすごいドラマーがものすごいパフォーマンスをするという。兄のマリオ氏のライブペインティング・イベントもアリ。GWまっただ中だけど、なんだかすごいイベントになりそうだ。詳細はこちらをご覧ください。「連休中だけど特に予定がないよ」という方は、ぜひ行くべきだと思います。



 4月28日(水)
 先日の日記に書いたご病気の方から、ほんとに「恥ずかしいですwwwww」とメールが届きました!

 ご自宅で療養なさっており、なんとかお元気とのこと。よかったよかった! 息子さんのお友達から「母さんまずいよ! 死んだと思われてるよ!」とメールがあったそうです。

 しかし俺が恥ずかしい!!!!!!!!

 それにしてもこのページを見て面白いのか、茨城の中学生よ。


 4月26日(月)
 前々からお伝えしている通信制翻訳講座ですが、開講まで2週間を切り、ようやく名前が決まりました。名前は『Dig Dig(ディグ・ディグ)』です。ちょっと言いづらいぞ。由来は、去年の春に翻訳を「トンネル堀り」に例えたこと。穴を掘るドリルの一回転は、単語をひとつ訳すること。一回転一回転の積み重ねでようやくトンネルが開通し、そこを人が通れるようになることは、翻訳が終わり、いろんな人が読むことができるようになること。そんなアレからこの名前。それに、なんかかわいくてよろしい。

 現在は、とりあえず最初の二週間分の課題を選出し、それを自分で何通りか翻訳してみたりしているところ。通信講座をあれこれ見てみると「課題16回」は比較的多めなのだけれど、ひとつしかコースのないDig Digでは他の講座でサポートやカバーをするわけにはいかないので、必ずしも多いとはいえない。そのため、分かりやすく端的にポイントを解説できる課題を選出しなくてはいけないのだけど、これがまあなかなか大変だ。あと、実はこれをいちばん重要視しているのだけど、なにはともあれ「翻訳の面白さ、楽しさ」を体験してもらえるコースじゃなくちゃいけないと思う。やっぱり、苦労しながらやるよりも、楽しみながらやったほうが上達するものね。手前味噌ながら、自分でもちょっと受けてみたいコースになってきた。乗り出してみるまではすごく不安だったけど、意外と俺、こういうの向いてるのかもしれない。

 そんな自画自賛のコースですが、まだまだ受付中です。たぶん、5日くらいまで受付中。


 4月25日(日)
 以前、ずっと前のこと、ここの日記にガンと闘病中の友人があると書いたことがある。友人というか何というか。インターネットのとあるSNSを通じて知り合った俺の訳書の読者の方で、俺よりひとつ年上の女性の方。ここのサイトもナース・ステーションから読みに来てくれたりしていた。知り合ったのが去年の春くらいかな。その前の年末が差し迫ったころにガンが見つかったのだということだった。以来、ひとりで作業している俺と、ひとりで入院している彼女は、ちょくちょくメールのやりとりをするようになった。携帯ね。まあいろいろ話したな。彼女はご離婚されているのだけれど中学生の息子さんがいらっしゃって「シモンさんのサイトを見て、ビリヤードに興味を持ってるみたいです」とか教えてもらった。去年の春頃から俺は俺でけっこう大変な仕事で閉じこもりっきりになっていたのだが、いろんな話に付き合ってもらったりしながら、翻訳が終わるころにはなんとなく戦友のような気持ちになっていたものだった。

 e-literature立ち上げのころは、もう自分でも「携帯を打つのもひと仕事です」というくらいに弱られており、痛みで気を失いそうになりながら、それでも緩和ケアを受けず、回復を信じて治療を続ける道を選択されていた。モルヒネを打ってしまえば意識があやふやになり本も読めなくなるし、e-literatureも読めなくなるからと、サイトの立ち上げを楽しみにしてくれながら、日々、痛みと闘いつづけていた。今年の3月2日に「本格的に動けなくなってきたので、退会しようと思います。たくさん励ましてくれて、たくさん愚痴聞いてくれて、たくさん遊んでくれて本当に本当にありがとう。さいごまで頑張ろうと思います。楽しかったよ。また会おうね」という日記を書き、SNSを退会された。それからも頻繁にメールのやりとりをしていたのだが、最後にメールをいただいたのは『木彫りのチャック』の感想文だったな。「いよいよつらくなってきましたwww」と、メールには綴られていた。そのメールに返信して以来、音信不通だ。

 病気が病気だけに「もしや……」という気持ちがないわけではないが、どうされているのだろう。だしぬけに「あんなこと日記に書くのやめてください、気恥ずかしいです!」とメールが来そうな気もする。ベッドからも動けずに退屈な入院生活を送る彼女の退屈しのぎになればと、ある意味、彼女に向けてe-literatureの短編を書いていたような部分がないわけでもない。安否のほどは定かではないが、今後も当分は、そんなつもりで書いていこうと思う。


 4月23日(金)
 五月六月と西日本に旅をする予定があるのだけど、俺はどうも、駅弁に興味がない。旅だからといって、特に「わあい、新幹線で駅弁食べちゃうぞ! 今回は○○駅名物の××弁当にしよう♪」などと、明日大好きな児島君が学校にくるかこないか考えながら胸躍らせる14歳黒髪少女のような気持ちにはなれないのである。だって、弁当じゃん。しかし、だからと言って駅弁を買わないわけではない。たいていギリギリまで寝てから出発するため、どうしたって新幹線の車内で朝食というか昼食というか、とにかく食事をすることになるのである(これは、目的地についてから食べるのでは時間の無駄だから移動と食事を同時にして時間を有効に使おうという、非常に合理的な物の考え方によるものである)。で、いくら駅弁に格段の思い入れがあるわけではないとはいえ「やはり少しでも自分の好みに合うもののほうがよかろう」という思いから、車内で販売カートを待つようなことはせず、品川駅で買ってから新幹線に乗り込むのである。もちろん、俺が買うのは「駅弁」などではない。ただの「弁当」だ。そのくらいの気持ちである。

 で、車内で座席について弁当をテーブルに置くと、ここからが難しい。食べるタイミングが非常に難しい。すぐに食べ始めてしまったら「あ、あいついい歳こいてひとり旅の駅弁を楽しみにしてやがるな」と周囲の旅慣れたビジネスメンたちに思われかねない。ひとりひとりに「ちがいます!」と説明することなどできないし、それではまるで、俺が自意識過剰みたいではないか。だから俺の場合、駅弁をビニールに入れたままテーブルの上に放置し、読書などをしながらだいたい新横浜あたりまで過ごす。で、新横浜で「誰かとなりの席に座ってくる人がいたら立たなくっちゃなあ」と本を閉じ、それとなく新たに乗り込んできた旅人たちの様子を見て、やがてドアが閉じ、新幹線が発車すると「あ、そういえば俺、弁当持ってるんじゃん。あんま腹減ってないけど、買っちゃったし食べるか」という素振りで、ようやく食べ始めるのである。手を合わせて「いただきます」などとしようものなら駅弁フリークだと思われかねないので、作ってくれた人びとへの感謝は胸の中で済ませることにする。

 ようやく食べ始め、やがて食べ終わり、弁当の空き箱をビニール袋に入れて前の座席の背についているネットにボサッと突っ込むところまでくれば、もう一安心である。俺は「駅弁などとうに食べ終わった旅人」であり、ウキウキしているなどとあらぬ誤解を招くこともないのである。目的地まで本を読んだりゲームをしたり、何の憂いもなく自由気ままに過ごすことができるのである。

 そんなわけで、俺は駅弁が苦手です。


 4月18日(日)
 アイスランドの噴火の影響で、兄がロンドンから帰れずにいる。本人も日記で書いていたが「そうやって故郷から遠く離れたまま、帰る手段のなくなった人もいたんだなあ」と思うと、なんかこうドキリとしてしまう。拉致被害者の方々とか、帰国できると聞いたときはどんな気分だったろうか。ああマリオさん、ううっ、さようなら……。とはいえ、超多忙な彼が意外にのんびり過ごしているらしいと知り、ほっとひと息。本当に忙しい人だから、これぞ神様のくれたなんとやらだろう。増してや今は、スヌーカー世界選手権の真っ最中。BBCでは連日たんまりと、世界の頂点を目指す男たちの熱き戦いが観られるのである。残念ながら、マリオさんはスヌーカーにほとんど興味がないのだが。

 誕生日ムードもすっかり薄らぎ、誕生日なんてもう一年くらい前のことのよう。お祝いしてくれた皆さん、どうもありがとうございました。今年は14日に下北沢に飲みに行き、日付変更とともにunkie(アンキー)の天才ギタリスト青木裕さん、そしてこれまた天才ギタリストの鈴木羊くん、そしてここ一年くらい仲良くしてもらっている面白い絵を描く更紗ちゃんにお祝いしてもらった。あとは、たまたま飲みに来ていたオトさんというおとっつぁん。みんなありがとう。はっと気づいたら、タクシーに乗って甲州街道を走っていた。帰巣本能ってすごい。

 そうそう、昨日も書いた翻訳講座だけれど、ある程度の詳細が載ってないとマズいかなと思い、ある程度の詳細をお知らせします。下記を参照してくださいね。

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開始日:2010年5月10日(月)
回数:全16回 4ヶ月(毎週一度課題提出。量はあんまり多くないです)
☆内容
1〜4:簡単なものを翻訳と、基本の解説。
 小中学生向けの簡単な本を数ページ、詩を数編などなど、無理のないものを翻訳していただき「どんなミスをしがちな傾向にあるか」を指摘。その回避法などを解説します。簡単なもので犯すミスは、どんなものをやっても犯すミス。辞書など引かなくても読めるくらいのものから始めてみるのが基本ですし、何年経ってもやってみるべきチェック法です。また「翻訳すべき英文に向き合ったら、まずはここをチェックしよう」というチェック項目の解説などなど。

5〜8:キャラクターやストーリーの解析など、日本語でのそれの再現など、訳文作り応用編。
 1〜4で学んだ基本を頭に入れて原文と向き合います。キャラクターの性格をどう決めるのか、書かれていないストーリーの裏側にどう手を伸ばすのか、などなど……。原文全体を把握し、それをしっかり日本語に置き換えるための「材料集め」は、翻訳作業の肝の部分といえます。翻訳作業の半分くらいは調べ物に費やされるといっても過言ではありません。「何をどう調べ、どう決めるのか」を、効率のよいリサーチ法と一緒に解説します。

9〜12:シノプシスの作成と、作品の構造解析。
 翻訳者の実力が、もしかしたらいちばん分かりやすく出るのがシノプシスの作成かもしれません。シノプシスとは、たとえば300ページの作品をA4用紙7枚にまとめたもの。あらすじ、梗概、そんな感じです。シノプシスは、出版社が出版の可否を決めるときにしばしば参照される大事な資料で、その作成は翻訳者や下訳者に任されることが多いのですが、いかんせん制作期間が短いもの。その短い時間の中で、いかに効果的なシノプシスを作成すればいいのかを解説。この「ざっと読んで把握する」という能力は、とても大事です。また、実際に自分でオリジナル作品のシノプシスを作り、ちょっとした短編やエッセイなどを書いてみながら、シノプシスというものに対して逆側からアプローチしていきます。また、書き上げたものを叩き台にして、日本語の文章力アップのポイントなどを解説します。

13〜16:実践翻訳作業。
 短いテキストを翻訳し、ミスをチェック。また同じものを翻訳……ということを繰り返します。ミスを犯したら、そこに留意して別のテキストを翻訳するよりも、同じものをやり直してみるほうが自分でも分かりやすいものです。数ページほどの短編を2本用意しようかと思っていますが、今回はテスト運営ですし、ここまでの進み具合を見ながら判断して決めていこうと思ってます。

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 という感じ。我ながら、なかなかいいプログラムだと自画自賛しています。これは「フリーランスを目指す方のための基本講座」みたいな感じですが、実際にお教えする内容は、だいぶ実践的なものになります。というか、僕が普段意識していることはすべてお伝えするつもり。で、今回はテスト運営ということもあり、料金は安めに税込み42,000円に設定いたしました。今回ご協力いただく受講生の方々からのフィードバックを元にプログラムを練り直し、本開講は10月あたりを予定しています。まあ内容はあんまり変わらないと思うので、今回はお得だと思いますよ。夏頃にウェブサイトを作成するつもりでいるのですが、仕事をしたい人向けとは別に、趣味で翻訳をやってみたい方のためのシンプルなコースも考えています。


 4月17日(土)
 通信製の翻訳講座をとりあえずテスト運営でスタートするのは11日にも書いたのだけど、そのプログラムが完成。だいぶ考えてしまった。でも、そのぶんいい内容になっていると思う。フリーランスを目指す人のための、スキルアップ&メンタル育成プログラムなのだけど、これとは別に、もうちょっと緩めのコースも用意するつもり。そっちは「英語はちょっとできるし、翻訳って興味あるけど何から始めればいいのやら……」という人のための、超初心者向け講座。趣味で童話の翻訳をしてみようかしらんという人とかね。20日までにこっちの内容も決めてしまうぞ。両方で定員に達したらそこで申し込みは打ち切りなのだけど、まだまだガラガラよ。もし、お知り合いで翻訳に興味ありそうな人がいたら、そっと耳打ちしてあげてくださいね。ちなみに、5月1日スタートにしようと思っていたのだけど、やっぱりGW明けスタートにします。

 しかし、それにしても寒い! こんな四月体験したことないよ。と思ったら、こんなの41年振りなんだとか。深夜から飲みに出かけたら足もとがザクザク言ってるもんだから、何かと思ったら雹が降ってやんの。このまま、のんびりとした春が訪れないまま梅雨を迎えてしまったら嫌だなあ……。毎年毎年、この季節のまったり感だけを待ちながら暮らしているというのに。寒い寒い。まだ灯油を買い足さなくてはいけないのか……。


 4月15日(木)
 おかげさまで、無事に36歳を迎えることができました。がっちゃんが、バースデー麻婆豆腐をごちそうしてくれた。ろうそくまで立っていて、すごいぞ! 素晴らしくおいしい麻婆豆腐。がっちゃん本当にありがとう! ケータイではうまく撮れなかったのが残念無念。



 36歳って、もっとすげー大人だと思っていたけど、実際なってみると全然そんなことないなあ。そりゃあまあ、大人なりの知識なり能力なりっていうのは育っているんだけど、根っこは子供。これはそういうもんなのかしら。最近、虐待のニュースが相次いでいる。そんなニュースを見ながら、本当は大人ってもっとはっきり大人なんじゃないかとか、ふと思う。でも、大人になるったって、大人ってなんなんだろうなあ。相変わらず俺は、酒を飲んではついつい失言をしてしまったり、仕事をするのが面倒くさくてサボってしまったり、人の気持ちも考えず、自分のことを優先してしまったりしている。こういうのは、大人がすることじゃないよなあ。

 なにはともあれ36歳。自分のやっていることに、そろそろ人生かかってきた実感がある。おっかないけど、始めてしまった以上はやり続けなくちゃな。あー、めっきり中年。いろいろ大事な決断をしなくちゃいけない年齢だ。


 4月11日(日)
 第二回Jake祭、Six Strings Soundscapes終了! そういえば、ここで告知しなかったな……。いやー、今回もすごかった。  なんて書けばいいんだろうな、これは。どう書きようもないんだよな。前回もそうだった。一緒に行った角家のアライさん、フジモト君と、翌日たまたまお店で三人だけになったのだけど、三人とも言葉なんて出てこなかった。この感覚をまた味わえるというのは、すげー幸せだなあ。生きててよかった! そう単純に感じることのできる、すごいライブ。次回のJake祭は、みんなも行ったほうがいいぞ。

 秋口から通信制の翻訳講座を立ち上げる予定でコース内容を作っているのだけど、現在、モニター受講生を募集しています。初心者から対応のコースだけれど、ある程度英語の読める方で、これから翻訳を学んでみたいという方。今回は予定している正規料金の半額、しかも入学金ナシでの受講ができるので、この機会にどうでしょう? もう何人か希望者がいらっしゃるのですが、定員に届き次第応募を締め切らせていただきます! ご興味ある方は、このサイトのメールフォームからどうぞ。詳細をお知らせします。