「自分の会社名や店名で検索しても出てこない…」そんな悩み、抱えていませんか?
この記事では、ホームページが検索結果に表示されない原因と、具体的な対処法を分かりやすく解説します。
この記事で扱う内容について
この記事ではGoogle、Bing、Yahoo!などの『検索エンジンで検索した時の検索結果』について絞って解説します。
Googleマップでの表示(お店の住所や営業時間が出る地図の部分)については、MEO(地図エンジン最適化)という別の対策が必要です。
なぜ検索して自分のホームページが出ない?
よく聞く悩みの声
店主A「常連さんから『ホームページ見ようと思って検索したんだけど、見つからなくて困った』って言われて…このままじゃマズいかも」
経営者B「総務の担当者に『うちの会社、会社名で検索しても出てきませんよ。取引先からも指摘されました』って言われちゃって…これってマズくない?」
Web担当者C「競合のホームページは検索で上位に出てるのに、うちは何ページ目を探しても見つからない…どうしたらいいんだろ?」
お金をかけてホームページを作ったのに、検索しても自分のホームページが出てこないと不安だと思います。
これが数日程度なら我慢できるかもしれませんが、何ヶ月経っても検索結果に出てこないのであれば、異常事態かもしれません。
検索に出ないことのリスク
①新規顧客・取引先を逃している
今の時代、何かを調べる時にまずネット検索するのが当たり前です。
検索した時にあなたのホームページが出なければ、新規のお客さんや求職者は会社・店舗を認知してもらうことができません。
認知されなければ、取引も求人応募も生まれません。
②既存の顧客・取引先にも不便をかけている
「ホームページを何度も見る人はブックマーク(お気に入り登録)しているだろう」というのは、実は思い込みです。
私も色々なお客様と面談して生の声を聞いてきた実体験として、お客様自身から「長い付き合いのある取引企業から、ウチのホームページを毎回検索して訪問している」といったことを何度も聞いています。つまり、ブックマークせずに検索して訪問する層は確実にいます。
そのため、最低でも社名or店名+地域名の検索で1ページ目に出ないとまずい状態といえます。
「前に取引したあの会社、もう一度連絡したいな。ホームページで連絡先を調べよう」と検索しても出てこなかったら…?
相手は不便に感じますし「時代に合わせた対応をしていない会社」と見られる可能性もあります。
③競合との差が開いていく
自分が取引相手か求職者になったつもりで検索してみてください。
競合相手が上位に表示されたら、自分のホームページと比べてみましょう。相手のホームページの方が情報の量や質、現代向けの見やすいデザインなど違いを感じないでしょうか?
検索のことを考えて、ホームページにコストか手間を掛けているから検索上位に出られます。放置すればするほど、検索対策で巻き返しを図るコストが大きくなります。加えて、時間的な不利があるため、コストを掛けても順位の逆転が非常に難しくなる場合が多いです。
「検索に出ない」には2つのパターンがある
実は「検索に出ない」という原因には、大きく2つのパターンがあります。
ホームページ自体に要因があったり、検索の仕方などが絡んでいます。
パターンA:自分の店名・会社名で検索しても出ない
例:「株式会社山田太郎」「長野県美容室」と検索して、自分のホームページが出ない。
これは本来なら検索結果に出るべきなので、何か問題がある可能性が高いです。
ただし、同名の社名・店名が存在していて、相手の方が検索の評価が高い場合は、自分のサイトの表示が下位になる場合があります。
それでも「社名or店名+拠点のある市町村区名」で検索すれば、ほぼ1ページ目に出るはずです。これで検索結果に出ないなら問題ありです。
パターンB:業種や地域名で検索しても出ない
例:「長野 クリニック」「上田市 製造業」と検索して、自分のホームページが出ない。
社名・商品名などの固有名称ではない汎用的な言葉での検索だと、ホームページごとの検索対策施策がモロに出ます。つまり競合のホームページが多いため、そもそもこういう検索で上位に出ることが難しいケースです。
この場合、ホームページが検索上位に出るための改善施策――いわゆるSEOを行わない限り、検索順位を上げることは難しいです(検索エンジン側がアルゴリズムを変えると順位が上がることもありますが、ほとんど一過性でまた下がります)。
あなたより上位にある全てのホームページはなんらかの形でSEOが行われていると見なすべきです。
なぜホームページが検索に出ないのか?主な原因
検索に出ない原因は、大きく分けると「検索エンジン側の仕様」と「ホームページ側の問題」の2つがあります。
できる限り小分けにして説明してみます。
原因①:検索エンジン側の仕様
☑️ 1.ビッグキーワードの壁
ビッグキーワードとは検索される回数の多い単語のことです。
多くは「東京 美容院」「長野市 クリニック」のような漠然とした単語の組み合わせで検索されますが、検索結果を見ると分かりますが、質・量ともにしっかりと作られたホームページが上位を独占しています。
これは検索エンジンがホームページの持ち主を見ているわけではなく、『漠然とした単語で検索されても』上位に表示されるようにホームページに対して手間やコストを掛けているからです。
原則的に検索エンジンは検索する人が求めていそうなホームページを上位に表示させる仕組みで動いています。つまり、検索されそうな単語を逆算してホームページに組み込むことが重要です。
☑️ 2.サンドボックス期間(新しいサイトの場合)
作ったばかりのホームページは、特にGoogleに認識されるまでに時間がかかるケースがあります。これを私たちの業界内では「サンドボックス(砂場)」と呼ばれています。
毎日のようにホームページが公開されていますが、検索する人から見たら有益でないものも増えています。悪貨が良貨を駆逐することを避ける意図か、公開したてのホームページはすぐに検索上位に出ないように隔離されていると感じるケースは多いです。Googleは明言しているわけではありませんが、多くのケースで同じような状態があることが報告されている現象です。
目安として、公開後〜3ヶ月は検索に出にくい傾向があります。
原因②:ホームページ側の問題
☑️ 1.noindex設定になっている
ホームページが「noindex(ノーインデックス)」という設定がされていると、「このページを検索結果に載せないでください」とGoogleに指示している状態になります。
この状態だとGoogleを始めとしたほとんどの検索エンジンで検索しても、ホームページが表示されなくなります。
☑️ 2.コンテンツ(文章や情報)が少なすぎる
ホームページ内の文章が極端に少ないと、Googleは「情報が薄い有益性が低いホームページ」と判断して検索結果に出さない場合があります(もしくは非常に表示順位が低い)。
☑️ 3.検索されそうなキーワードが入っていない
例えば美容室なのに、ホームページのどこにも「美容室」「ヘアサロン」「カット」「カラー」といった言葉が入っていなければ、Googleは「このページは何のお店?何の会社?」と判断できません。
☑️ 4.ホームページが検索エンジンに登録されていない
そもそもGoogleなどの検索エンジンが、あなたのホームページを認識していないと、検索結果にはどうやっても表示されません。

具体的な対処法:難易度別に解説
それでは、具体的にどう対処すればいいのか、難易度別に解説していきます。
【対処法①】noindex設定を確認する
難易度:★☆☆☆☆(今すぐできる簡単なチェック)
<やり方>
ホームページを作った制作会社や、ホームページのシステムを管理している人に「noindexになっていないか確認してください」と依頼しましょう。
noindexになっていたら設定を「index」に変えることで、検索エンジンは「検索結果に出していいってことね」と認識して、検索結果に出るようになります。
ホームページがWordPress製で管理画面にログインできるなら、管理画面の「設定」→「表示設定」を表示して「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていたら外します。
<ポイント>
これだけで解決することも多いので、まずはここから確認を!
ただし、各検索エンジンがnoindexが外れたと認識するまで時間が掛かります。検索結果に出るまで数週間前後掛かる場合があります。
【対処法②】Googleに登録されているか確認する
難易度:★☆☆☆☆(今すぐできる簡単なチェック)
<やり方>
Googleの検索窓に「site:あなたのホームページのURL」と入力して検索してみてください。
「site:https://www.◯◯◯.co.jp」のように、自分のホームページのURLを「site:」の後ろに入力します。
これで表示された結果は「1つのホームページに対してGoogleが認識している全ページ」です。
最低1件以上表示されれば、Googleから見てあなたのホームページは登録されています。何も出なければ、登録されていない可能性があります。
<登録されていない場合は?>
Googleサーチコンソール(Googleが提供する無料ツール)を使って、自分のホームページを登録申請できます。これには少し専門知識が必要なので、調べてみて分からなければ、素直に専門家に相談するのがおすすめです。
【対処法③】ホームページの文章を増やす
難易度:★★☆☆☆(少し勉強すれば自分でできる)
<やり方>
ホームページ内の文章量を増やしましょう。
目安として1ページあたり最低でも500文字以上、できれば2000文字程度の加筆が欲しいところです。検索で表示させることが目的なので、書くことはこちらを目安にしてください。
・会社や店の紹介
・商品やサービスの詳しい説明
・よくある質問
・ブログ形式で日々の情報発信
<ポイント>
文字数を増やすだけでなく、取引層や求職者が知りたい情報を書くことが大切です。
検索改善(SEO)を狙うなら、闇雲に文章を増やせばいいわけではありません。より本格的な対策については、【対処法⑥】で詳しく解説します。
【対処法④】検索されそうなキーワードを入れる
難易度:★★★☆☆(ある程度の知識と時間が必要)
<やり方>
あなたの店や会社を探す時に、お客さんや取引先が検索しそうな言葉をホームページに入れましょう。
美容室なら…「美容室」「ヘアサロン」「カット」「料金」「パーマ」
製造業なら…「求人」「プラスチック成形」「金型」「試作」「見積り」
地域名も入れる…「長野県」「松本市」「上田市」
<特に重要な場所>
・ページのタイトル(ブラウザのタブに表示される部分)
・見出し
・本文の最初の方
<補足:ページタイトルとは?>
ホームページを開いた時、ブラウザの一番上のタブに表示される文字のことです。ここに検索されそうな単語があることで、Googleに「このページは何のページか」を伝えられます。
ただし読み手を考えて不自然にならないタイトルが良いです。
一例:ページ名|株式会社◯◯・長野県上田市の金型製造
【対処法⑤】ホームページの構造を見直す
難易度:★★★★☆(かなりの知識と工数が必要)
<やり方>
ホームページ全体の構造(どのページにどんな情報があるか)を整理し、Googleにとって分かりやすい作りにします。具体的には…
・各ページに適切な見出しを付ける。
・内部リンク(自分のホームページ内の他のページへのリンク)を増やす。
・サイトマップ(ホームページの地図のようなもの)を作る。
・Search Consoleに登録する+サイトマップも送信する。
<ポイント>
これは専門知識がかなり必要なので、自信がなければ専門家に相談することをおすすめします。
【対処法⑥】コンテンツの質・量を本格的に高める(SEOを行う)
難易度:★★★★★(専門家に依頼した方が早い)
【対処法③】と【対処法④】で軽く触れましたが、本格的に検索対策を行うなら、単に文章を増やしたりキーワードを入れるだけでは不十分です。
なぜ自力では難しいのか? 検索エンジン側のアルゴリズム(検索順位を決める仕組み)は常に更新されています。そのため文章をただ増やすだけだと意味が薄いのが現実です。
Googleが検索結果に表示させるホームページに重視していることは3つあります。
専門性:その分野に詳しい内容か?
権威性:信頼できる情報源か?
信頼性:正確で信頼できる情報か?
これらを備えた文章を書き、さらに画像を適切に挿入するのがベスト。
これだけではなく、あなたの目的(集客や採用など)に合わせて検索されそうな単語を予測し、それらの単語を含めた文章を数百~数千文字は追加する必要があります。つまり、重要なページは全て内容を再検討した上で意味のある執筆をし、ホームページで定期的な情報発信を行うことが理想…という意味になります。
説明した内容は検索順位の改善施策となるSEOと呼ばれる施策のほぼ概要です。
単語の選出だけでなく、ライティングも専用技能が必要となるため、自力で行うには学習コストが重すぎます。SEOに対応できる専門家に依頼するのがコストパフォーマンスが良いと思います。
まとめ:ホームページが検索に出ない原因は特定できる
検索に出ない理由は様々ですが、調べればほとんどのケースで原因は見つけられます!
まずは自分で出来る範囲でチェックをしてみて、すぐ対処可能そうなものをお試しください。
セルフチェック方法
1.自社名or店名+地域名で検索しても出ないか、それとも漠然とした単語で検索して出ないか?
2.ホームページがそもそもGoogleに登録されているか?(「site:URL」で確認)
3.もしかしてホームページがnoindexの設定になっていないか?
自分でできる難易度の低い対策
1.noindexになっていたら「index」に変える。
2.ホームページ内の文章を増やす。
3.検索されそうな単語を含めて加筆する。
自分で対処するのが難しい場合や、確実に結果を出したい場合は、Web制作会社やSEOの専門家に相談することをおすすめします。
「検索に出ない」という状況を放置すれば、新規のお客さんや取引先を逃し続け、競合との差はどんどん開いていきます。
でも、適切な対処をすれば必ず改善できます。まずはできるところからチェックを試してみましょう!